引っ越しの顛末:最初の一歩

皆、聞き飽きてしまっているのを承知で、今回の引っ越しの顛末を書き留めておきたい。昨年、2022年の7月下旬(ニューバーグの)大家さんから突然、このビルディングを売りに出すから、と言われ、でも次の買い手(私たちには新しくなる大家さん)はきっと良い人だと思うから貴方達はこのまま住み続ければ良い、と言われた。

ニューバーグに引っ越して直ぐにコロナ騒ぎがスタート。ビーコン駅までのフェリーは運休、ニューバーグ市内からニューヨークまでの大変便利な中距離バスはほぼ運休。昨年からどうやら順調に動き出してはいるものの、バスはこれまでの半分くらいの運行ゆえ、バスの時刻に追われてのとんぼ返り。

なので、これもタイミング、と私たちはその場で引っ越しを決意。ま、病院も仕事もそれぞれの付き合いや趣味や活動のほとんどがニューヨーク市内でもあるし、毎回のバスや電車の運賃・出費を考えれば引っ越すべきだろうな。

ありがたいことに、お友達のお友達がタウンハウスのオーナーで、ちょうどそこの住人(テナント)が出るから、とお話をいただき『渡りに船』。なんてラッキー!有り難や、有り難や。ところが、状況的に今そのテナントの立ち退き判決を待っている、なので恐らくは8月中にはーー、とのことだった、のですが、裁判所はコロナの渦中にあり、因って判決日の延期に次ぐ延期。どうやら、エビクションの日付けが決まったのが9月下旬、それから3ヶ月後の昨年末、12月31日が住人・テナントの立ち退き日になった。

この国は、御多分に洩れず裁判大国ゆえに(?)例えば家や不動産や立ち退きにまつわる裁判だけでも気の遠くなるケースに溢れている。加えて、住人側と大家さん側、ふたつの異なる法律はそれぞれをいかに有利に導くかの決まりがぎっしりある。早い話、テナントが1年近く家賃を払わず、故意に物を壊したり勝手に鍵を変えたり認めていないペットを飼う、警察沙汰の事件を起こした、など、(私たちが移るべきフロアに、今も居座る住人くんなのです)何があっても、大家さんは個人的にその住人と交渉したり追い出せない。

全てを公式にファイルにして裁判所に申請し、そしてそこから裁判が始まる。。このケースは誰の目にも住人の非が認められているとは言え、正式な手続きを経なければ何も進められない、そこにこのコロナの影響で、といういわば負の連鎖が居座る住人くんに幸いしてきたのだろう。

先に書いたけど、裁判ではすでにそのような判決が出ているにも関わらず、住人がそのままそこにいられるのは、実は次のステップがあるためなんです。。2022年12月31日以降は住めないよ、との判決も、もし、その日までに住人が出てゆかない場合、強制執行という処置に向かう。最高裁判所で定められたマーシャル(強制立ち退き執行の権限を持つ)が直接その住人の家なり部屋なりに向かい、有無を言わせずその本人、並びにその住人の付属品全て一括して外に放り出す!

ところがまたしても、、、、、すでにコロナの影響で延期になってきているため、裁判所が、マーシャルに一任する公のオーダーペーパーがまだ発行されていないのか?ロイヤーの元に届いていないため、一体いつになるの?って。裁判所のオーダー無しにはマーシャルといえど動けない。故に強制執行の延期。。。

ここで一つの大きな疑問; よしよし、分かった。でも、5ヶ月以上待っている間になぜオリンも早苗も他を検討しなかったの? いやいや、もちろん探しまくりましたよー、が、もうアップステイトも近郊もいいやって。街中に戻りたい、私にもオリンにとっても第二の故郷なんです。それと、、、オリンの機材は半端じゃないし、どうしても処分しきれないものも多い。でもそれゆえに、オリンは縦横無尽に仕事がさらに可能になるわけですし。これまでもそうだったが、今回もとても良い方が新しい大家さんになる。クッキングやガーデニングやあれこれ共通することもあり、何よりも、私のお友達の長年のお友達、という家族的な安心感もある。これは、特別なご縁であると思っている。

父の事と般若心経:My father and the Heart Sutra

11月23日は私の父親の生誕日である。この父親が私にとって、どうにも曲者としか言いようもなく、受容し難い現実のほとんどは父親に由来するものだった。子供時代はこうした理不尽さを何とか解明しようと思ったものの、幼い子供には理路整然とした現実の把握は難しい。10代から座禅に通ったりもしてきた。

私には般若心経とジャズは切り離せない。世渡り下手な父は、自転車店という自営業に活路を見出し、店の空いている間はラジオからジャズが流れ、早朝は決まって神棚に水を備え手を合わせ般若心経を唱えていた。アナーキーであった故か戦争体験を語りはしなかった代わりに、火野葦平、を読まされたりしたなあ。(ちなみに火野氏は、医療活動に尽力した中村哲氏の伯父にあたる)

このところ、私なりの心の整頓が進んでおり『父とはなんだったのか?』を模索したところで、何かしら明るく許せそうかしら、ほぼ手放しているんだけどね、という気持ちが募る。

ともあれ、父親のことは書き切っておかねばならない。多分、すぐに。

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 仏説 摩訶般若波羅蜜多心経

観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時(かんじーざいぼーさー ぎょうじんはんにゃーはーらーみーたーじー)照見五蘊皆空 度一切苦厄(しょうけんごーおんかいくう どいっさいくーやく) 舎利子 色不異空 空不異色(しゃーりーし しきふーいーくう くうふーいーしき) 色即是空 空即是色(しきそくぜーくう くうそくぜーしき) 受想行識 亦復如是(じゅそうぎょうしき やくぶーにょーぜー) 舎利子 是諸法空相(しゃーりーし ぜーしょーほうくうそう) 不生不滅 不垢不浄 不増不減(ふーしょうふーめつ ふーくーふーじょう ふーぞうーふーげん) 是故空中 無色 無受想行識(ぜーこーくうちゅう むーしき むーじゅーそうぎょうしき) 無眼耳鼻舌身意 無色声香味触法(むーげんにーびーぜっしんにー むーしきしょうこうみーそくほう) 無眼界乃至無意識界(むーげんかいないしーむーいーしきかい) 無無明 亦無無明尽(むーむーみょう やくむーむーみょうじん) 乃至無老死 亦無老死尽(ないしーむーろうしー やくむーろうしーじん) 無苦集滅道 無智亦無得 以無所得故むーくーしゅうめつどう むーちーやくむーとく いーむーしょとくこー) 菩提薩埵 依般若波羅蜜多故ぼーだいさったー えーはんにゃはーらーみーたーこー) 心無罣礙 無罣礙故 無有恐怖(しんむーけいげ むーけいげーこー むーうーくーふー) 遠離一切顚倒夢想 究竟涅槃(おんりーいっさいてんどうむーそう くーぎょうねーはん) 三世諸仏 依般若波羅蜜多故 得阿耨多羅三藐三菩提(さんぜーしょぶつ えーはんにゃはーらーみーたーこー とくあーのくたーらーさんみゃくさんぼーだい) 故知 般若波羅蜜多 (こーちー はんにゃはーらーみーたー) 是大神咒 是大明咒 是無上咒 是無等等咒(ぜーだいじんしゅー ぜーだいみょうしゅー ぜーむーじょうしゅー ぜーむーとうどうしゅー) 能除一切苦 真実不虚(のうじょいっさいくー しんじつふーこー) 故説般若波羅蜜多咒 即説咒曰(こーせつはんにゃはーらーみーたーしゅー そくせつしゅーわっ) 羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶ぎゃーていぎゃーてい はーらーぎゃーてい はらそうぎゃーてい ぼーじーそわかー)

般若心経(はんにゃしんぎょう)

Avalokitesvara Bodhisattva when practicing deeply the Prajna Paramita perceives that all five skandhas are empty and is saved from all suffering and distress. Shariputra, form does not differ from emptiness, emptiness does not differ from form. That which is form is emptiness, that which is emptiness form. The same is true of feelings, perceptions, impulses, consciousness. Shariputra, all dharmas are marked with emptiness; they do not appear or disappear, are not tainted or pure, do not increase or decrease. Therefore, in emptiness no form, no feelings, perceptions, impulses, consciousness. No eyes, no ears, no nose, no tongue, no body, no mind; no color, no sound, no smell, no taste, no touch, no object of mind; no realm of eyes and so forth until no realm of mind consciousness. No ignorance and also no extinction of it, and so forth until no old age and death and also no extinction of them. No suffering, no origination, no stopping, no path, no cognition, also no attainment with nothing to attain. The Bodhisattva depends on Prajna Paramita and the mind is no hindrance; without any hindrance no fears exist. Far apart from every perverted view one dwells in Nirvana. In the three worlds all Buddhas depend on Prajna Paramita and attain Anuttara Samyak Sambodhi. Therefore know that Prajna Paramita is the great transcendent mantra, is the great bright mantra, is the utmost mantra, is the supreme mantra which is able to relieve all suffering and is true, not false. So proclaim the Prajna Paramita mantra, proclaim the mantra which says: gate gate paragate parasamgate bodhi svaha. Chanting the Heart Sutra by Thich Nhat Hanh <– click

『やってみるしかない』ユダヤ遺産博物館でのボリス・ルリエ展 : “Nothing to do but to try” Boris Lurie Exhibition at Museum of Jewish Heritage

オリンが長く関わっているボリス・ルリエ財団 (← クリック)での展覧会が ユダヤ遺産博物館(← クリック)であった。初恋の女性も、実母も姉妹もホロコーストで失くし、使い勝手の良い男という理由で、ボリスと実父は終戦までの年月をキャンプで働かされた。自由を得てニューヨークに渡る。日々襲ってくる筆舌し難い辛酸をなめた過酷な体験、それらを覚えている限り 描ききってやる、表現してやる、との固い決意がボリスを終生のアート活動に向かわせた。

博物館は、”ホロコースト;憎しみができること” と ”ホロコーストから生還した人々の顔;写真展” の三つのセクションに分かれており、涙無しには全てを見きれなかった。すべて、この地球上のものは繋がっているのに、どうしてこんなに易々と殺戮できるのだろう。(核の脅威も生物兵器も勿論)

帰りに、スミソニアン国立アメリカインディアン博物館 (← クリック)にも立ち寄ることができた。もともとこの大陸に居た先住者達の歴史を見ることができる。ボリス・ルリエ展もこちらの展観も実に重く深く考えさせられる。

The exhibition from Boris Lurie Art Foundation (← click) where Orin has been involved for a long time, was held at The Museum of Jewish Heritage (← click). Boris lost his childhood lover, mother and sisters in the Holocaust, however he and his father were selected by nazis to work in camps until the end of the war because they had good skills for work. Boris, then got free and moved to New York. Since then, his life was extremely hard and bitter, these harsh experiences that attacked him every day were too difficult to put into words.『As long as I can remember them, I will draw them out, express them! 』This determination pushed Boris towards his lifelong artistic career and activities.

The museum currently has three exhibitions, including “Nothing to do but to try” Boris Lorie, “Survivors: Faces of Life after the Holocaust by Martin Schoeller” and “The HOLOCAUST; what hate can do”. I couldn’t see them all without tears. Everything on this earth is connected, so how can it be so easy to slaughter? (Nuclear threats and/or biological weapons, of course)

On the way back, Orin and I were able to stop by the Smithsonian National Museum of the American Indian (← click). You can see the history of the original inhabitants of this continent. Both the Boris Lurie exhibition and this exhibition are really heavy and make me think deeply.

気を良くして次は乳酸発酵キャベツを : I’m feeling better so the next will be a sauerkraut,

発酵キャベツは実はトラウマものだったわけです。忘れもしない2021年の2月上旬、心を込めた手つくり発酵キャベツが大失敗!仕方なくコンポストに。翌日の日中に捨てれば良いものを、どうしても今日中に、って暗くなる前に庭に出た。雪をどけて臭うキャベツさんをコンポストに。そしてひっくり返ったのでした。**救急搬送と大腿骨頭置換手術。

やがて1年9ヶ月。玄米乳酸菌の大成功に気を良くして、再び発酵キャベツ作りに挑戦。ま、楽しい人生と美味しい食材でミトコンドリアを増やして行こうっと。

Fermented cabbage was actually traumatic to me. In early February 2021, which I will never forget, my heartfelt hand-made fermented cabbage failed! Reluctantly composted. I went out to the garden before it got dark, saying that I should throw away things during the daytime the next day. (very strange feeling “must do now! hurry!) Remove the snow and compost the smelly cabbage. And I flipped over. **Emergency transport and femoral head replacement surgery.

One year and nine months has left. Encouraged by the great success of brown rice lactic acid bacteria, I tried to make fermented cabbage again. Well, let’s increase mitochondria with a fun life and delicious ingredients.

刻みキャベツとその2%の重量の塩でよおく手揉み。黒胡椒をひとつまみまぜ入れてみた。重石(ウエイト)をして部屋の片隅に放置。今回はジップロックを使用。数日で発酵の泡が出始めたら食べ頃。こんな簡単なのにどうして前回は失敗したのかな?空気が入ってしまったか?

ホンタ、遅々として進まず:Honta, slow progress

過日の追突から時間だけが飛んでゆく。警察署での、追突事故レポートが少しも出来上がっておらず、付随して、勝手には修理に出せないのでこれも依然として待機中。

ホンタは、というと、大家さんの庭にいつものようにのんびりくつろいでおり、昨日は枯葉が覆いかぶさっていたと思うのに、先ほど見たところ、全ての枯葉が風で吹き飛ばされたのかピカピカ天井を見せてまどろんでいる(ように見える)。

ずっと共に暮らした年老いた番犬のようで最近はなんだかとっても愛おしい。痛かったね、ごめんね。オリンは、ニューヨークに移ったらもう車はいらない、との考えで時折喧嘩する。

Time flies since the rear-end collision the other day. The rear-end accident report at the police station has not been completed at all, and it is still waiting because it cannot be repaired without permission.

As for Honta, he was relaxing in our landlady’s garden as usual, and his body wrapped with the dead leaves all over him. Now all leaves flew away so that he shows his shining roof. Appears to be dozing off.

It’s like an old guard dog that I’ve lived with for a long time, a kind of lovable feeling I have now. We are so sorry, Honta got hurt. We occasionally fights over the idea that Orin won’t need a car when we move to New York. Well,,,

玄米乳酸菌 その後.:brown rice lactic acid bacteria and then.

1、玄米一合を軽く水洗いしておく。容器に、その玄米と水を半リットル入れ、日の当たる場所に一日おく。2、翌日、”1”の中に、水を1リットル半加え、塩を15グラム入れる。日の当たる場所に一日おく。3、”2”の中に、砂糖45グラムを加え3〜5日経つと発酵完了。出来上がり。

**毎日一回はよく振って撹拌させ、その時に蓋を開けて空気を入れてあげる。

液が半分ほど減ってきたら、減ったのと同量の水または米の研ぎ汁を加え、その同量の約1%の塩、約3%の砂糖を加えて同じように培養し続ける。ただ、腐敗臭がした場合は残念ながら雑菌が混ざってしまったので一旦さよならして、初めから作り変える。うまくゆけば、最初の乳酸菌液をもとに次々と培養できる。(と書かれているが随意で)

いくつもレシピがあり、何通りもの作り方があるけれど、私はこの簡単な方法を選んだ。水は、とりあえずはフィルターの水を使い、塩はピンクソルト、砂糖はオーガニックのさとうきび産を使った。玄米は普通に買える普通のお米。

10月22日の下ごしらえからちょうど 7日たった。飲み頃でしょうかね?

  1. Lightly wash one cup of brown rice. Put the brown rice and half a liter of water in a container and leave it in the sun for a day. 2. The next day, add 1.5 liters of water and 15 grams of salt into “1”. Leave in a sunny place for a day. 3. Add 45 grams of sugar to “2” and wait 3-5 days for fermentation to complete. That’s it.

** Shake well once a day to stir, then open the lid and let air in.

When the liquid has decreased by about half, add the same amount of water used to soak the rice, add about 1% of salt and about 3% of sugar, and continue culturing in the same way. However, if it smells putrid, unfortunately it has been mixed with various bacteria, so say goodbye and start over. If things goes well, you can culture one after another based on the first lactic acid bacteria solution. (Sure, up to you)

There are many recipes and many ways to make it, but I chose this simple method. For water, I used filter water, pink salt, and organic sugarcane for sugar. Brown rice is ordinary rice that you can buy normally.

Just 7 days have passed since the preparations on October 22nd. Is it time to drink?

玄米乳酸菌:brown rice lactic acid bacteria

ずいぶん前から米麹も乳酸菌もその素晴らしい効能を聞いており、私の周りのお友達もそれぞれ独自のアイディアで、継続して健康食品を作っている。味噌も醤油ももちろんのこと。

この数年、コロナワクチン接種後の副作用で、高熱から始まって身体に深刻な影響の出た人々の体験話をよく聞くようになった頃、デトックス、がいよいよの緊急課題になってきたように思う。古くから愛飲されていたという松葉茶もその一つ。

何とは無しに、オリンのデトックスやプチ断食を応援したくなって、久しぶりに(!!)玄米乳酸菌を作ることにした。

I have heard about the wonderful effects of malted rice and lactobacilli for a long time, and my friends have been making healthy foods using them with their own ideas. Miso and soy sauce, of course.

Over the past few years, I have heard a lot about the experiences of people who have had severe side effects after getting a corona vaccine, starting with a high fever. I think detox is finally becoming an urgent issue. Matsuba (pine tree leaf) tea, which has been loved since ancient times, is one of them.

Unexpectedly, I wanted to support Orin’s detox and intermittent fasting, so after a long time (!!) I decided to make brown rice lactic acid bacteria drink.