O氏の治療歴, そして今これから。その33

1月27日、O氏の3度目の腹腔穿刺。それと同時に、肝静脈の圧力測定(門脈圧亢進症の検査のため)、右首筋に穴を開け小さなカテーテルを肝臓めがけて入れるわけ。腹水は総量9リットル抜きました。(すなわち9キログラムですやん)やせ細っちゃっているのに体重計は80キロを超えていたし、胴回りは120センチメートルになっていた、本当に辛かっただろうね。帰宅して測れば体重は72キロ、胴回りは106センチほど。お腹と首筋の絆創膏が痛々しい。

手術を終えて、用事で数時間を費やし、そして帰る途中の乗換駅でO氏は突然の激しいこむら返りでひっくり返る!!手術のため、昨晩から絶食、加えて水分制限で臨んだこと、故にO氏の体液バランスが崩れてしまったのか!もっと水分補給すべきだった!とは言っても用事が控えており、水筒の水と苺味のカフィアのみ。。。 駅の階段でS君はマッサージを施す、なんとか落ち着いたものの、次に車中で再び動けなくなり、幸い、3人席のシートが空いておりそこにO氏を横たえての両ふくらはぎのマッサージ。緊張して突っ張った足を緩めること1時間。駅についても歩けないかもしれない、ので、痛みが激しければ救急病院にタクシーで、と考えたけれど、どうやら痛みは遠のいてくれた。ゆっくり運転して無事帰宅。

戻ると、3階の大家さんの猫くんが遊んで〜、と、やってくる。あまりにもめまぐるしい1日にS君は猫くんに癒してもらったよ。この夜は、O氏の両足ふくらはぎの こむら返りが間断なく襲って、S君は寝ずのマッサージ。ありがたいことに、こむら返りはこの夜だけだったので、翌日はパッキングもせず爆睡のS君。

1月29日からお薬の変化;ローブレナ(分子標的治療薬・ターゲットセラピー)は有難う、さよならー。その代わりに、再び ”アレセンサ” (キモセラピー、と但し書きがついている。ということはもちろん、これを体内に入れれば、正常な細胞もダメージがくるのよね。血液検査で、すでに免疫力がだだ減りすぎているのに)こちらは150mgを4錠(600mg)これを朝と晩に服用、ということは(150x4)を2度、総量で1200mgも取るのです!!すでに一度、これで死にかけるほどの副作用を負っているのに、、。O氏は、あの時は免疫治療の後遺症であんな風になっちゃったんだから、今は大丈夫なんだ、と強気。主治医の処方なので仕方ない、けど、何か起きる前にS君は主治医と健やかな闘いを挑まねばならない。。

ほらほら!S君!!気持ちをばたつかせない!あるがまま。色即是空 空即是色〜〜〜

両足の浮腫、腹水、に相乗効果ありということで、これまでのフロセミド20mgと、新しく”スピロノラクトン25mg”それぞれを1錠ずつ、朝に1回服用。この薬が、コンパニオン・プランツの関係のように、全て相乗効果を発揮してゆく、のだよ。

〜〜〜続く

O氏の治療歴, そして今これから。その32

2023年1月20日は、O氏のCT Scanの検査日。ついで1月24日は、いつものように血液検査と、20日のスキャンの結果と主治医による話し合い。

もちろん、チャットで早めに検査の映像や所見は把握してもいたので、いささか溜め息をついちゃったかな。24日の面談で判明しているのは、ステイブルという状態は今は過去形、肺と肝臓はかなり腫瘍が育っている。意味するところは、O氏のターゲットセラピー・分子標的治療薬(2021年から摂っているあの”ローブレナ”)は確実に耐性がついてしまい、おそらく効果なし、と。故に次の治療法に切り替える段階。当初の処方に戻って、これからは再び、同じくターゲットセラピーの”アレセンサ”。確か、2020年の春先にこれを取ってすぐに重篤な副作用で緊急ストップ、それ故にローブレナに変えた、という経緯はどうなっちゃったんだろう。疑問、謎、クエスション。

いかほどの容量でスタートするのか、数日中にはアレセンサが届く。また、パンパンの腹水は主治医の管轄になく、25日に肝臓専門医の緊急アポを入れた。

ほぼ4年前はアリゾナだったのね。あの頃あまりにもO氏は衰弱してやせ細ってしまって、ベッドに横たわっているのも目に入らなかった、、それくらい薄っぺらだったっていうことなんですが、今はその心配はない。どこに隠れても寝そべっていても、お腹の膨らみは露わに分かるからね。O氏の見た目に、主治医もナースも驚きを隠せなかった、、

まあ、受け入れています。今までもこれからも、O氏とS君の二人三脚の旅なのよね。だから、できる限りの事はする。執着っていうのも感じられないし、何であれ寿命は寿命なんだろうな。そんなふうにS君は考えているので、意外と心は明るい。

今年から、S君は杖を使わない。何が起ころうと二本の足を信頼する。ニューヨーク市内に行く度、心は萎縮して怖かったのでもあったが、今は時々バランスを崩すものの、健常者さながらにスタスタ歩く。無理すると夜には入れ替えた大腿骨部が飛び上がるほど、今も痛い、けど楽しい。何かに頼らず自立しているってこういう感覚?を取り戻しつつある。しっかりとO氏を支えるためにも、S君は自らを鍛えている。

それと、拍子抜けってこういうことかな。改めて書くが、S君O氏の引っ越すフロアに居座っていた(というのか占拠していた)住人が数日前に夜逃げ(突然!)したそうな。。なので、O氏とS君はこれ以上の日々を待たずにお引越し決定。ことに台所のものは一旦パッキングしたのを再び開けたり広げたりして5ヶ月経ったんだけど、本気で全てパッキングしなくては!

、、、肝臓専門医とのアポも書いておかなきゃならない。25日はズームのアポに切り替わってかなり長く面談できた。再び!!腹腔穿刺・お腹に溜まった水を抜く手術。。。それが明日の金曜日。我が家の引っ越しは31日。この5ヶ月強、いろんなものの箱詰めを出したりしまったりの繰り返し。それがここしばらくの流れだったので『変なの〜〜〜〜』という気持ち一色。もう、本当に箱を開いて取り出さなくていいのよね?? まあ、良いでしょう。

〜〜続く

O氏の治療歴, そして今これから。途中経過などを。

8週間待たずして、O氏は明後日に病院へ出向き、CT Scanを取ることに。ずっと調子も良く落ち着いてもいたのだけれど、腹水が増えてきて、それは横隔膜が押し上げられることに繋がり、通常の呼吸が難しくなってきた。当然、腹腔内の臓器全てが圧迫されてきているので食も細くなる。嘔吐は、ほぼ毎朝の日課。

昨秋、腹水を抜いたそばから肝臓の生検で、(穴が開けられてしまい!!)大量の輸血で蘇ったばかり。主治医は肺癌専門なので、肝臓や腹水、その症状の由来を探るのは肝臓専門のドクターに委ねられる、が、有り余る患者さんを抱えているそうでとてもじゃないがO氏の番は回ってこない。何度も連絡を入れているのだが。。

本当にありがたいことに、S君の大切な素晴らしいお友達が肝臓の専門医を紹介してくださった。ところで、いかなる検査でもO氏の肝臓と腹水の病名も原因もはっきりせず、どう見たって、これまでの強い薬やキモセラピーや放射線などで肝臓の解毒が間に合わなかったか、肝臓そのものが超過労しきっていたのは間違いない。こんなこと書くのもなんだけれど、S君は集中すると身体の内部事情が見えたりもするので、その見え方と照らし合わせてみる。。。

門脈圧亢進 、、じゃなければ、肝臓の腫瘍の転移。。不具合が『腹水』という形を取っている。 これからはしっかり見極めていかないと。S君が直接できるのはO氏への肝臓のマッサージ。(『免疫力のエネルギー』をイメージして、単に触ってるだけなんですが)O氏のお小水の回数は日に日に減ってきている、というのか、水分制限もしてもらっているので。そうじゃないと飲むほどに腹が膨らむ。色々ありまくりではあるけれど、随分とS君の心は穏やかだよね。恐らくは、毎日の16時間プチ断食の効用かな?般若心経かなあ?

S君食堂はいよいよ手際よく、野菜と豆、シイタケや酢の味もの、ちょいとフルーツやヨーグルト。柔らか目の玄米など。代わり映えのしない献立ではあるけれど、O氏が美味しい美味しいと食べてくれるのが嬉しいね。

〜〜続く、

引っ越しの顛末:最初の一歩

皆、聞き飽きてしまっているのを承知で、今回の引っ越しの顛末を書き留めておきたい。昨年、2022年の7月下旬(ニューバーグの)大家さんから突然、このビルディングを売りに出すから、と言われ、でも次の買い手(私たちには新しくなる大家さん)はきっと良い人だと思うから貴方達はこのまま住み続ければ良い、と言われた。

ニューバーグに引っ越して直ぐにコロナ騒ぎがスタート。ビーコン駅までのフェリーは運休、ニューバーグ市内からニューヨークまでの大変便利な中距離バスはほぼ運休。昨年からどうやら順調に動き出してはいるものの、バスはこれまでの半分くらいの運行ゆえ、バスの時刻に追われてのとんぼ返り。

なので、これもタイミング、と私たちはその場で引っ越しを決意。ま、病院も仕事もそれぞれの付き合いや趣味や活動のほとんどがニューヨーク市内でもあるし、毎回のバスや電車の運賃・出費を考えれば引っ越すべきだろうな。

ありがたいことに、お友達のお友達がタウンハウスのオーナーで、ちょうどそこの住人(テナント)が出るから、とお話をいただき『渡りに船』。なんてラッキー!有り難や、有り難や。ところが、状況的に今そのテナントの立ち退き判決を待っている、なので恐らくは8月中にはーー、とのことだった、のですが、裁判所はコロナの渦中にあり、因って判決日の延期に次ぐ延期。どうやら、エビクションの日付けが決まったのが9月下旬、それから3ヶ月後の昨年末、12月31日が住人・テナントの立ち退き日になった。

この国は、御多分に洩れず裁判大国ゆえに(?)例えば家や不動産や立ち退きにまつわる裁判だけでも気の遠くなるケースに溢れている。加えて、住人側と大家さん側、ふたつの異なる法律はそれぞれをいかに有利に導くかの決まりがぎっしりある。早い話、テナントが1年近く家賃を払わず、故意に物を壊したり勝手に鍵を変えたり認めていないペットを飼う、警察沙汰の事件を起こした、など、(私たちが移るべきフロアに、今も居座る住人くんなのです)何があっても、大家さんは個人的にその住人と交渉したり追い出せない。

全てを公式にファイルにして裁判所に申請し、そしてそこから裁判が始まる。。このケースは誰の目にも住人の非が認められているとは言え、正式な手続きを経なければ何も進められない、そこにこのコロナの影響で、といういわば負の連鎖が居座る住人くんに幸いしてきたのだろう。

先に書いたけど、裁判ではすでにそのような判決が出ているにも関わらず、住人がそのままそこにいられるのは、実は次のステップがあるためなんです。。2022年12月31日以降は住めないよ、との判決も、もし、その日までに住人が出てゆかない場合、強制執行という処置に向かう。最高裁判所で定められたマーシャル(強制立ち退き執行の権限を持つ)が直接その住人の家なり部屋なりに向かい、有無を言わせずその本人、並びにその住人の付属品全て一括して外に放り出す!

ところがまたしても、、、、、すでにコロナの影響で延期になってきているため、裁判所が、マーシャルに一任する公のオーダーペーパーがまだ発行されていないのか?ロイヤーの元に届いていないため、一体いつになるの?って。裁判所のオーダー無しにはマーシャルといえど動けない。故に強制執行の延期。。。

ここで一つの大きな疑問; よしよし、分かった。でも、5ヶ月以上待っている間になぜオリンも早苗も他を検討しなかったの? いやいや、もちろん探しまくりましたよー、が、もうアップステイトも近郊もいいやって。街中に戻りたい、私にもオリンにとっても第二の故郷なんです。それと、、、オリンの機材は半端じゃないし、どうしても処分しきれないものも多い。でもそれゆえに、オリンは縦横無尽に仕事がさらに可能になるわけですし。これまでもそうだったが、今回もとても良い方が新しい大家さんになる。クッキングやガーデニングやあれこれ共通することもあり、何よりも、私のお友達の長年のお友達、という家族的な安心感もある。これは、特別なご縁であると思っている。

骨も凍る寒波:bone-chilling cold

とはよく言ったもの! このクリスマス休暇は例年を超える寒波がやってきて、お天気ニュースはてんやわんや。空路も陸路もほぼ閉鎖。普通に(暖かく)過ごす、という日常も大自然の前では絵空事になってしまう。私たち一人一人のサバイバル精神と免疫力と適切な判断を錆びつかせないようにしなきゃあ、と痛切に思った。

その週初め、ニューヨーク市内の仕事帰り、いつものようにポートオーソリティバスターミナルまで1時間歩いた時(私たちはまだ引っ越し前でニューバーグとの往復になる)、ちょっと鼻が冷えたかもという感覚は大当たり。鼻風邪、鼻風邪、やっぱり鼻風邪。。幸い熱もなく食欲も変わらず、数日じっとしていてほぼ完治。ありがとうございます。

Well said! This Christmas vacation has been colder than usual, and the weather news has been awful. Air and land routes are mostly closed. The daily life of spending a normal (warm) day becomes a pipe dream in the face of of serious nature. I felt strongly that each of us must keep our survival spirit, immunity and good judgment from rusting.

Earlier that week, when I finished my aide work in NYC, I walked as usual in an hour to the Port Authority Bus Terminal (we’re still pre-moving and going to/from Newburgh), and I felt like my nose might be a bit chilly. Hit the jackpot. Sinus cold, Sinus cold, Sinus cold. Fortunately, there was no fever and no change in appetite. thank you very much.

プリンスとジュディス・ヒル:Prince & Judith Hill

ジュディス・ヒル。プリンスの最後のスイートハート、彼のプロデュースのもと歌姫としてそのキャリアをさらに飛躍させる直前の、プリンスの突然の他界。最近、プリンスが夢に現れて、『君はもう少し彼女のことを知るべきだよ。応援してあげて。』と言われた。

ジュディスは2013年 ”バックコーラスの歌姫たち” (ドキュメント映画)にも出演しており、大急ぎでこのフィルムを見ることになった。母親を日本人に持つ彼女のエキゾティックな顔立ち、歌唱力の素晴らしさ。私が疎いだけで、彼女はずっと活躍していることを知った。いつか彼女の生のライブが見たいなあと思う。

Judith Hill. Prince’s final sweetheart, with Prince’s production of her, Judith will go forward super diva—that is what Prince promised to public, but his sudden passing brought that to an end. Recently, Prince appeared in my dream and said, ‘You should know a little more about her. Please support her.’

Judith also appeared in 2013’s “20 FEET FROM STARDOM” (she was introduced in this documentary film as one of the Backing Chorus Divas), so I was in a hurry to see this film. Her mother is Japanese, she has exotic features and wonderful singing ability. I didn’t know that she was active all this time just because I was ignorant. I would like to see her live performance someday.

毎度おなじみの空の見え方 : the familiar way of seeing the sky

いわゆる飛行機雲と、そうじゃない何かの雲状の空中現象。こちらに来た20年より前、親しい友人に『ケムトレイル』という言葉を聞いて以来、なるほど!これまで見たこともなく、どうにも名前のわからない形象の雲をそう呼ぶのか、と驚いたのでした。

それ以来、ケムトレイルとはなんだ、とその理由やメカニズム、あれこれ調べてゆくとちょっと戦慄してしまう。私自身の見解は、現象への善悪の基準じゃなくて、単純に空は空であってほしい、などと夢見てしまう。昔々のように、空を飛んで良いものは鳥や羽虫や風船や天使や天女とかにしてほしいなあ。

飛行機雲: contrail <ークリック/click    ケムトレイル: chemtrail <ークリック/click  

So-called contrails and other cloud-like aerial phenomena. More than twenty years ago I came here, I heard about “chemtrails” from a close friend. I was surprised to hear that they look like a cloud with a strange shape that I had never seen before. I had no idea it was called “chemtrail”.

Since then, I’ve been researching the reasons and mechanisms of chemtrails, and I’ve been a little horrified. My own view is not the standard of good and bad for phenomena, but I simply want the sky just be the sky just like in the olden days. I wish that things that fly in the sky would be birds, bugs, balloons, angels, and celestial maidens. (and UFO/UAP)

 

雪の日の次の日:The day after the snow day

結構積もったのだけど、翌朝は随分溶けてしまった。所用でニューヨーク市内に出るので、歩道が凍っていたらどうしようという心配も氷解。この数年で2回滑って骨折しているし、いささか臆病になってしまったみたい。

It piled up quite a bit, but the next morning it melted a lot. I’m going to New York City for my things, but I didn’t have to worry about what to do if the sidewalk is frozen. In a couple years, twice I had experiences of breaking my bones—since then, my fear is still in my heart(xxx).