O氏の治療歴, そして今これから。その10

始めは、ギターやベースを弾いている時、O氏は左手首、それからほどなく右手首の強い痛みと浮腫みに気がついた。本来が楽天的な性格ゆえ、『久しぶりに弾きだしたから手首が疲労しちゃったんだろう』などと本人はポーッとしており、緩めのサポーターのような布を手首に巻いてニコニコしている。

コンピューターワークで当然とはいえ両手指を駆使するわけで、こちらはあまりストップできないため、O氏の手首の痛みも浮腫みもなかなか回復しない。それどころか日に日に両足首からくるぶし、やがては両ひざから下、ことに左足のむくみは半端なく指で押しても全く戻らない。同時に両足の甲もむくみがひどく、左足の裏(土踏まずはちゃんとアーチ型に見てとれる)の激痛も始まり、今ではS君のウオーカーや杖を使う羽目になった!もう、両アキレス腱の位置すらどこだかわからない、等々いかに大変な浮腫か想像できるよね。

たまたま二人がスニーカーを買いにニューバーグのショッピングセンターに出かけた時も、O氏は腫れ上がり切った浮腫のためこれまでのサイズが入らない。結局はふた回り大きなサイズのシューズを決めたのだけど、もちろん、それまでにもS君はこのO氏のありえない状況を徹底的にインターネットで調べをつけたり、診療看護師宛にメイルを送ろうとするのだけれど、その都度O氏に止められる。なんだかんだO氏なりのアイディア、理屈、経験上、『昔、合わない革靴で同じ部分を痛めてその時も完治に時間がかかった、だから今さらって云うか痛いのは困るけど。でも大したことはない』 と。『足裏の激痛は、日々早足歩きの特訓(これで肺活量や筋肉を強化するらしい、O氏なりのアイディア)による弊害なので心配ない』。

そんなわけないですよ。S君の拙い素人リサーチでも ”これこれのむくみはーーーによる弊害・副作用、ゆえにいち早くドクターに知らせること” と明記されているではないですか!? O氏は血液検査などでは定期的に主治医または診療看護師に会うのだが、一応は副作用らしき状態を見せつつ『でも、大丈夫なんです』と自ら打ち消してしまう。

このように刻々と発症してきている浮腫みは、2021年の10月頃にはスタートしていましたね。同時に O氏の足裏の激痛は ”足底筋膜炎”という症状が一番似ているけれど、もう、わからなくなってくる。相談できる有り難い人々には恵まれているが、この時もリフレキソロジストのお友達には随分と助けていただいた。

〜〜〜続く