13日の大静脈カテーテル留置、O氏の左腕静脈にはめ込まれ心臓に向かって固定挿入されたこのカテーテルは、つまるところ2月14日からスタートするキモセラピーのため、主治医の止むことなき挑戦と言いましょうか。最後の手段といいますか、データを得るための最終実験なのか?
13日は、二人ともそれぞれに動転してしまい、ホスピスに向かう(であろう)最終緩和ケアを考慮してください、とも言われたので、14日からスタートの新しいタイプのキモセラピー(ナベルバインまたはヴィモレルバインと呼ぶ)、どこまで効果が見られるのかは未知数ではあるけれど、でも主治医はO氏の同意を得て即スタートという流れであった。名医中の名医といわれるO氏の主治医でもあるし、めまぐるしく様相の変化するO氏の症状に対応し、NP共々その真剣さが感じ取れる。
ナベルバイン、もうちょっと気の利いた名前はなかったのかしら? レストランの片隅に放置されているワインにこのような名前があったような?
これは、いわゆる一般的なキモセラピーで、13日、O氏の状態で急遽中止したタクソルキモのような、身体への衝撃的強さは持っていないらしい。S君はこの数日でパッキングを終えるため14日はとてもじゃないが一緒に病院にはゆけない。でも、、これまでの大きな引っ越しもなんだかんだで、S君の仕事だったのね(勿論、皆さんに助けていただいたけど)。今回はほぼ引っ越しを諦めていたので、こまこましたものが山積みになっている。S君自身で箱に投げ入れる方が手っ取り早いのだよね。
昨晩からの人参ジュースが良き前兆なのか?O氏のテキストではキモはなんとか終了して色々な検査(?)もクリアしたとのこと。やっと少しは食欲も出てきたのでキモセラピーの合間の昼食に食べて欲しいな、と、サンドイッチ(トマト、サーモン、ウオータークレス、アボカド、半熟卵)を作ってあげた。美味しかった、って。ただ、ビリルビンの数値はさらに上がっており、O氏の可愛い目玉は黄色に変化し、ピンクでしっとりしていた皮膚はすでに黄緑色になっている。
占拠者がすんなり退出したこと、O氏の余命宣告、昨晩、怪しげな機械音で目が覚め、その出どころを探したら目覚し時計だった。バッテリーを入れ替えたんだけど、そうだ、その前にTVモニターのコントローラーがストップ、やはりバッテリーの入れ替え時だった。今日、14日に水漏れが発生。どうも、S君たちの2階のフロア(床下)と1階のテナントさんの天井(裏)の間に設置しているパイプ?に難ありらしくて、早急に2階の床を剥がして点検、水漏れの部分を直さなきゃと言われた。天井裏に水が回ってしまうと取り返しがつかなくなるのは重々承知なんですが。。。あと数日の引っ越しまでのパッキング、引っ越し当日に床は剥がされドアから出れない?!重なり過ぎもいいところ。過渡期でしょうか。全てシンクロしてますな、、。
今日は早、15日の水曜日。頼りになる娘や息子が3〜4人はいる、とイメージしながら、『ママ、ゆっくりしてて良いのよ、あたしら・僕らで十分パッキングやるからさ』『そう?ありがとねー。ママ助かるわ、パパは動けないからね。』こんなふうに想像しながら一人、せっせとパッキングに向かう。
現実は、O氏、またまたおびただしい量の嘔吐。引っ越しまであと数日、どうかO氏が細々でいいからO氏でいて欲しい。
〜〜〜続く、