O氏の治療歴, そして今これから。その23

8月9日、この日はO氏の合計で九回目の最後の最後のキモセラピー、と信じていた。つまりは前以て言われていた3X3=9という図式。前回は8月2日、いささか体調を崩してO氏は7月26日の週を休んだ。ので、結構延期も続いたものか、間の空いたキモセラピーさよならね。タクソルくん、ありがとねー。

人ごとのように書こう。病院としては、毎週一回で3回(3週)がワンセット、という流れがO氏の事情で延期になったことで、結局は今週が2回目、来週で晴れて連続3回目、のキモなんだって! その計算ちょっと変。つまりは、何らかの事情で来週のアポをキャンセルする、と仮定してみよう。すると、、、再来週から再び、最初の1回目のキモ、と計算され、っていうことはすんなり3週連続でタクソル・キモ治療を受けない限り、永遠にキモが終了しない、という理屈が成立する。。

しかも強いドースを今回も注入された。。。もう怒ったS君。危険水域のタクソル・キモの量を減らすよう交渉。同時に、O氏自身も『モルモットは嫌ですねー』とやんわり伝えた。

可愛くない患者(に、空恐ろしいケアギバーと思われているであろうS君)っちゃあそれまでだけど、今回、初めて!!!O氏が主治医にきっちり考えを伝えたのはとても嬉しい。ここしばらくO氏のアポと主治医の日程が合わず、それで大抵は診療看護師任せになってきていたこともあり、O氏の遠慮とそれゆえのS君の不信感は募ってきている。誤解を生じさせないためにも初心に戻って、O氏はしっかり疑問や考えを主治医に直接伝えなくては。

主治医ももちろんこちらの意向を理解してくださり、ちょっとした滞りが一気にスーッと流れた感じ。少なくとも患者が不信感を募らせないためにも、顔と顔でのコミュニケーションは必然だし、患者は自分に行われている治療を堂々と、正しく尋ねる権利はあるのだもの。患者=主治医=信頼関係。

ALP・肝臓値は今回も下がっており、とてもありがたいことです。

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8日はコミュニティガーデンに出かけた。S君はこの暑さにお手上げ、ではあるけれど歩行訓練もあるし、車ばかり使ってはいられない。早朝に40分ほどの距離を歩きトマトを収穫。あれほど茂っていたケールの株はすべてグランドホグに食い荒らされ仕方なく根こそぎさよーなら。さもないと、味をしめた彼が舞い戻るのは間違いないし、なんとか頑張っているカラードグリーンも食われてしまう!!

どうしちゃったのか、ケアフルなO氏がガーデンの網のフェンスに足を引っ掛けてしまい、先日のS君に続き今回はO氏、大転倒!!!左手のひらの惨憺たる傷以外はオーケー。

なにこれ? なんでー? ねー、なんでなのー? すべての厄払いはS君の転倒でおしまいって疑いもしていなかった。二人とも見える傷なので嘘も言えない。ひたすらO氏の傷がちょっとでも落ち着くことのみ念じている。完璧にこれは全てコメディだよね、S君は改めて確信する ーー 全て絵空事なんだ。目が覚めたら何もなかったのだろうなって。ただ、、、いささかコメディもすぎやしませんか?

〜〜〜 続く