O氏の治療歴, そして今これから。その19

心を図太く保つにはちょいと荷が重い、という心境のS君でありますな。。感情と一緒に縄跳びしちゃってるのか知らん? ぴょんぴょん行ったり来たり。

O氏のタクソル・化学治療キモセラピーは6月28日を持って6回目終了、一週間のお休みののち、後3回受けねばならない。7月も終わってしまうだろうな。減薬〜休薬〜 は限りなく遠い、ので視点を変えて、すでに休薬・断薬をしている現在、というイメージ、その地点から、あたかも過去を振り返るような形式で書いても面白いかも? あるいはそのように潜在意識を明快に納得させるとか。

6月29日、O氏は再びフロセマイド(浮腫み緩和剤)を取り始める。分子標的治療薬ローブレナをコンスタントに取る以上、浮腫みが反作用でやってくる。元々の肺がんからの血栓予防の抗凝固剤エリキュイスはそのまま、加えてまだまだキモ薬タクソルは注入されるし、再び、例の、タクソルの副作用を緩和させて白血球をサポートせねばならない自動ショット・ぺグフィルグラスティムがO氏の左上腕にひっついていて、29日の夕方には驚く正確さでショットがなされる。ほんと、舌を巻くとはこのことね。

O氏の身体内は長年の放射線や化学治療による緩慢な変化で、ほんとうのO氏はどこに存在しているのか、実はO氏の実態というものは、この3次元に投影されている波動なんだし故に同じ状態で止まっているわけではない。S君の勝手な思い込みや、それだけじゃない、S君の記憶の歪みやら解釈やらが時々刻々のO氏を ”S君の創造しているO氏” に決めつけ縛り付けているだけのような気もする。

O氏の頭の中は依然として霧に覆われミステリアスなのだけれど、仲良くおしゃべりもできるし、スローなだけでS君よりははるかに上質な想念を持っているし、余程ポジティブ思考だ。”不毛、不治”といった概念の茶番に右往左往しているのはやはり、、、小さな小さなS君なんだろう。か?

〜〜〜続く