O氏の治療歴, そして今これから。その9

夏いっぱいは可も無く不可も無く淡々と治療が運ばれていった。ここで一悶着が起きた。

つい数ヶ月前は危篤状態のO氏であった、その事実を踏まえるとコロナのワクチンを打って良いものかどうか、ローブレナ、のおかげで一息をついて未だ本調子ではない身体状況で、副反応がきついと言われているワクチン。この成分がO氏に及ぼす影響を考えるとS君は気が気でない。お年寄りや持病持ちの人こそ率先して打つべき、という見解には、果たしてO氏のような死に損ないのガン患者にはどうなのか?という単純なS君の疑問。

ー〜ーー、全て割愛。

S君自身は未熟児として生まれて以来の特異体質で自己免疫疾患。これまでのあらゆるワクチンを回避してきた歴史から、今回も打つことはできない。ドクターにその旨、オフィシャルレターを書いていただいてある。

O氏は2021年の8月と9月、モデ**のワクチンを打った。それはさておき、今に至るまで二人ともにコロナには罹患していない。風邪もひかない。いや、待てよ? S君は、2019年の秋やっとの思いでイーストコーストに舞い戻り、O氏を支えつつ部屋探しだの何だの疲労困憊の中、恐らくはとびきり攻撃力のある新種の風邪(フルー?)にかかったのか高熱と空咳、一度昔に肺炎をやっているのでその部位もキリキリ痛む。まだ、コロナの出現する前でもあったのだけれど個人的にマフラーをぐるぐる巻きにして喉の保温、それに日本製のマスクで喉の保湿。生姜や味噌汁でなんとか乗り越えた。

とにもかくにもO氏においては他所からの咳・くしゃみ、何であれ受け取ってしまうと命取りになりかねない、ので非常に気を使って来た。最低必要事項としての手洗い、うがい、マスクは欠かせなかったが、最近はワクチンを打った打たないに関わらず、コロナでは?という症状(またはコロナにかかった)を訴える人々が多い。皆一様にこの数年来の騒ぎでピリピリしているし、心身ともに疲労困憊もしている。

数年来の間断ない治療、弱っている身体の免疫力の低下、これまでの治療による身体組織の疲弊、劇薬相当のターゲットセラピー(事実、取り扱いは毒物とすること、などの注意が明記されている)、ここに新たにコロナワクチンという人工培養物が注入されるわけでもあり、果たしてO氏の弱り切った免疫システムは次々のニューフェイスにどのようなリアクションを示すのか、。。。 アクセプトできるんだろうか?

O氏の2度目のワクチン接種は9月18日だった、その二日前の9月16日の定期検査では肺も脳もそれぞれのガンは落ち着いており問題無し、ただし肝臓の数値が上がっていて何かの兆候かも、と。

このような状態でワクチンを打っても大丈夫か?とS君が尋ねたところ、フィジシャン曰く、”問題ないです” との事だった。

〜〜〜続く