O氏の治療歴, そして今これから。その5

2020年の夏からの抗生物質治療のおかげか、副作用である肺の陰りも消失。転移していたガンも、脳細胞のものは縮小し、骨の転移も縮小している。厄介なのは肝臓さん。スキャンの結果9月にはかなり大きい腫瘍が二つ肝臓に見られた。

どうなっちゃうんだろう、S君は気が気でない。放射線治療しか方法はないらしい、しかも肝臓に照射、しかも合計で36グレイ という途方も無い量を?! 都合6回に分けて行われたのだけれども、腫瘍部だけに照射するため、あらかじめ細心の検査、照射部位へのマークをお腹につける、(タットウ・入墨と呼ばれ、小さな黒点マークは永久に残る)正確な位置確認などなど。それでもS君は、放射線治療医にしつこく安全性を尋ねまくった。答えは、体外つまりは皮膚を通して肝臓への照射になるので、その放射線の通り道は、当然とはいえ被曝状態になる、と。故に、、人によっては皮膚ガンというものも発症する可能性もある、と。

そうだ、アリゾナでは、O氏は脳腫瘍(肺がんの転移)にやはり放射線治療が施されており、あの時もリハーサルというのか、綿密な検査と位置確認、放射線がきっちり腫瘍部だけに向かうよう、防御脳マスク(頭部固定用シェル)?を被ったりしていたよね。。

当初からのCTも含めると、すでにおびただしい相当量の放射線を浴びてしまっているO氏。治療ってなんなのだ?なぜにO氏は従順なんだろう、すがりついているようには見えないけれど、と言って、安心して信頼しきってこれらの治療や検査に甘んじているようにも見えない。O氏は必死だった。ただただ必死だった。最新治療も結局は対症療法じゃないかしら。といって、放っておけば命取り(?!)

食べ物も、サプリメントにしても、分析してゆけば最終的に分子記号的に解釈できる構造になっているわけで、それらの身体への選び方や取り入れ方、何を摂取し何を取捨してゆくか、どうしたら身体内のバランスを図り、副作用を抑え回復できるのか。 副作用が発生しないためには、副作用を形成する本家本元を絶つ、のじゃないかしら。

〜〜〜 続く